社会−健康経営の推進
Social
西川ゴムの健康経営
目的
安全・安心な職場で、心身ともに健康でやりがいをもって働くことで、人と組織の活性化をはかり、「個人の豊かで活力ある生活」 と 「企業価値の向上」を両立する事を目的としています。
概要
西川ゴム工業では働く人の健康管理を経営的な視点でとらえるため、2019年10月に社長、健康保険組合理事長、労働組合委員長の3者連名で「健康推進宣言」を発表し、「”個人の豊かで活力ある生活”と”企業価値の向上”の両立」を目標に掲げ、人と組織の活性化に向けた活動を促進するべく、健康経営を推進しています。
西川ゴムの健康推進宣言
社員とその家族の心身の健康は、企業経営の基盤であり、安全と健康は全ての活動に優先します。
しなやかでたくましく、ゆとりとやりがいをもって業務に励み、定年後も心豊かに健やかで活力ある生活をおくるためには、一人ひとりが自主的に健康の維持増進に取組むことが必要です。
そのためには、社是を基本姿勢として、会社・健保・労組が三位一体となり、個性を大切にしつつ、いきいきと働き続けられる環境づくりを行うことが大切です。
西川ゴムグループは、そうした活動を通じて、”社員の心身の健康と豊かで活力ある生活”を実現し、活気と一体感のある職場から生みだす製品・サービスを通じて、お客様に「快適」をお届けすることで、社会に貢献していきます。
- 2019年10月1日(発行) 2023年 4月1日(更新)
- 西川ゴム工業株式会社代表取締役社長小川 秀樹
- 西川ゴム工業健康保険組合理事長小川 秀樹
- 西川ゴム労働組合執行委員長沖村 龍洋
具体的な取り組み
健康経営で解決したい経営上の課題、期待する効果、具体的な取り組み
健康経営の取り組み状況
当社従業員の健康課題
- 厚生労働省、日本健康会議、経済産業省が連名で年に1度発行する「健康スコアリングレポート」によると、当社は運動習慣・食生活習慣に起因する血糖値、脂質等の数値が全国平均より高くなっています。
- また喫煙率については年々減少してはいますが、全国平均より若干高くなっています。いずれも、1年で改善出来るものではありませんので、地道に活動を継続してまいります。
疾病・重症化予防活動
- 当社は、疾病及び重症化予防対策に特に力を入れており、健診で何らかの所見がある方への精密検査受診の勧奨活動を健康保険組合および職制から行うことで、精密検査受診率は2016年度以降80%以上の高い実施率を継続しています。これらの活動により有所見者率低減を図り、社員の健康を守ることを目指します。
- また、生活習慣病発生予防のための特定保健指導実施率は、2019年度以降80%以上を推移しており、全国平均に比べかなり高い実績となっています。これらの活動により、2023年度の特定保健指導の該当者の割合は2016年度より約5%減少し、将来の生活習慣病リスク低減に繋がっています。
- さらに、過重労働抑制のため、3か月連続残業45時間超、及び当月残業80時間超に該当する社員への産業医による面談を実施すると共に、毎月の地区安全衛生委員会、労使衛生会議で労働時間実績を確認することで、従業員が心身の健康を損なうことのないよう継続して活動しています。
健康保持・増進活動
健康保持増進活動として以下の取り組みを行っており、社員の満足度も高くなっています。
従業員へのヘルスリテラシーの
向上推進
社内保健師による健康に関するミニ情報「健康ひとくちメモ」の定期発信(毎月発行)による各種情報の展開、また、セルフケア、ラインケア、健康増進に関する動画教育資料を自社作成し展開することで、従業員のヘルスリテラシー向上を推進
女性特有の健康課題に対する
動画教育の実施
女性特有の健康課題に対する動画教育資料を自社作成することにより、当社の実態にあった教育を実施
2023年度は約200名の従業員が閲覧しアンケート回答
ウォーキングアプリの導入及び、
ウォーキングイベントの実施
ウォーキングアプリを2021年度に導入し、アプリを使ったウォーキングイベントを2022年度から春・秋に年2回実施
ラジオ体操の実施
毎日始業前に各職場ごとで一斉に実施
社員の運動促進や
コミュニケーションの場の提供
心身の健康を保つため、サークル活動を設置し、社員の運動促進やコミュニケーションの場を提供(サークル活動(例):野球、テニス、サッカー、サイクリング、音楽、茶道、園芸 など)
スポーツジムとの提携
社員及び家族が利用しやすい機会を提供
ストレスチェックと
職場環境改善の実施
- 毎年1回、全社員を対象に「ストレスチェック」を実施し、職場毎の集計結果を各職場にフィードバックしています。
- また、セルフケア、ラインケアのビデオ視聴研修の実施や管理・監督者へ産業医面談を実施することで、すべての職場でストレスの少ない、いきいきと働きやすい職場づくりを進めています。その結果高ストレス者率は減少傾向にある。(2018年度18.0%→2023年度15.7%)
禁煙推進活動
- 受動喫煙防止の観点から、当社は全ての事業所において屋内喫煙所を撤廃し、喫煙所は屋外に設置しております。
- また、毎週金曜日を「禁煙デー」に設定、2022年度からは、禁煙外来の治療費・禁煙補助薬の購入費補助(1.5万円/人)などの「禁煙支援」制度を導入いたしました。
- これらの活動等により、2018年度に34%だった喫煙率も2022年度以降30%以下と低下傾向にあり、今後も更なる喫煙率低下に向けた活動を継続して参ります。
食生活改善活動
- 工場の社員食堂において、健康な食環境整備をめざした「健康な食事・食環境」を継続的に展開している推進事業所に与えられる「スマートミール」の認証を取得し、栄養バランスの取れた食事を提供しています。
- また、工場の職場環境改善、朝食欠食対策、健康経営、ワーク・エンゲイジメント向上の一施策として、毎日新鮮な野菜やフルーツなどが食べられる設置型健康社食を導入し、社員から好評を得ています。
- さらに、食事メニューや自販機へのカロリー表示、トクホ飲料品も取り扱うことにより、従業員の食生活改善に積極的に取り組んでいます。
健康推進活動の実施状況(数値実績)
分類 | 指標 | 小項目 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
実績 | 実績 | 実績 | 目標 | |||
健康投資施策の取り組み状況に関する指標 | 定期健康診断受診率 | - | 100% | 100% | 100% | 100% |
定期健康診断後精密検査受診率 | - | 86.5% | 81.6% | 81.2% | 80%以上 | |
ストレスチェック受検率 | - | 100% | 100% | 100% | 100% | |
健康経営施策の参加状況 | 健康増進動画を視聴した社員の割合 | - | 15.8% | 42.1% | - | |
ウォーキングアプリ登録社員の割合 | - | 20.3% | 30.6% | - | ||
ウォーキングイベント参加者数(春) | - | 296人 | 446人 | - | ||
ウォーキングイベント参加者数(秋) | - | 376人 | 469人 | - | ||
ハイリスク者に向けた施策参加状況 | 特定保健指導実施率 | 100% | 100% | 100% | 100% | |
特定保健指指導受諾率 | 82.2% | 85.6% | 86.5% | 86%以上 | ||
健康経営施策の満足度 | 健康増進動画の満足度 | - | - | 78.0% | - | |
健康経営活動全体の従業員満足度 | - | - | 77.0% | - | ||
休暇取得状況 | 年次有給休暇取得率 | 74.8% | 65.6% | 73.2% | - | |
年間総実労働時間 | 年間総実労働時間 | 1920時間 | 1968時間 | 2016時間 | - | |
所定休日日数 | 123日 | 123日 | 124日 | - | ||
従業員の意識変容・行動変容に関する指標 | 自社意識調査の集計結果 | 【食事】就寝直前に夕食を食べる日が週3回以上 | - | - | 37.4% | - |
【食事】朝食を食べない日が週3日以上 | - | - | 18.2% | - | ||
【運動】1週間に2回 1回当たり30分以上 | 15.6% | 18.6% | 17.7% | - | ||
【運動】日常生活で歩行等の身体活動を1日60分以上 | - | - | 30.2% | - | ||
睡眠で休養が十分にとれている | 44.4% | 40.3% | 37.4% | - | ||
喫煙率 | 26.9% | 28.5% | 26.9% | 26.9%以下 | ||
ハイリスク者の管理(治療継続)率 | 高血圧者のうち治療中の社員の割合 | - | 85.2% | 87.1% | - | |
従業員のヘルスリテラシーの状況 | 生活習慣を改善に取り組んでいる社員の割合 | - | - | 40.9% | - | |
健康関連の最終的な目標指標 | 健康診断の結果指標 | 適正体重維持者率 ※BMIが18.5~25未満の者 | 66.9% | 66.9% | 65.6% | - |
離職の状況 | 平均勤続年数(男性) | 20.8年 | 21.1年 | 20.1年 | - | |
平均勤続年数(女性) | 14.1年 | 14.4年 | 14.8年 | - | ||
ストレスチェック集計結果 | ストレスチェック良好判定率 | 85.2% | 83.5% | 84.3% | - | |
労働生産性向上 | アブセンティーイズム | 就業システムより計上 (病気休業日数の平均:回答率100%) |
1.4日 (対象:1689人) |
1.1日 (対象:1644人) |
1.6日 (対象:1692人) |
1.1日以下 |
プレゼンティーイズム | SPQ(東大 1 項目版)での算出 | - | 78.9% (対象:1644人) |
83.3% (対象:1673人) |
79%以上 | |
ワーク・エンゲイジメント | ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度,新職業性ストレス簡易調査票(80項目)で算出 | 65.8% (対象:1741人) |
68.1% (対象:1729人) |
65.5% (対象:1695人) |
65%以上 |
全国平均値や当社過去実績を参考とし,年々数値改善されることを期待した目標値を設定
特記事項
取引先への健康経営の展開状況
- 取引先の健康経営、労働安全衛生の実施状況について、「CSR調達セルフ・アセスメント質問表」にて把握・推奨、また健康経営の勉強会を実施することで取引先に対して取り組み支援を行っています。
- 取引先の健康経営の支援については、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様と連携・共存共栄を進め、新たなパートナーシップを構築するために、健康経営に係るノウハウの提供及び健康増進施策の共同実施等健康経営に関する取り組みの実施を含めた「パートナーシップ構築宣言」を専用サイトで公表し取り組みを進めています。
健康経営優良法人認定
西川ゴム工業 健康経営優良法人2024 認定のお知らせ
当社は、経済産業省と日本健康会議が推進する健康経営優良法人認定制度において「健康経営優良法人 2024(大規模法人部門)」に認定されました。これで3年連続の認証取得となりました。
健康経営優良法人認定制度
「健康経営優良法人認定制度」は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を経済産業省が評価・認定する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。
西川ゴム工業の取り組み
当社は、『社員とご家族の心身の健康は、企業経営の基盤であり、安全と健康は全ての活動に優先します。』とする「健康推進宣言」のもと、
(1)疾病の重症化予防活動、(2)健康保持・増進活動、(3)ストレスチェックと職場環境改善の実施、(4)治療と仕事の両立、
(5)女性特有の健康課題に関する取り組みをはじめとする教育、(6)禁煙推進・支援活動、
(7)食生活改善活動等を会社・健康保険組合・労働組合が三位一体となり取り組んでいます。
Sustainability サステナビリティ