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Top Message
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皆様こんにちは、西川ゴムの小川でございます。
当社は2024年4月に、2030年の「ありたい姿」として新しい中長期経営計画を公表させて頂きましたが、今年度は、2025年における「あるべき姿」を目標として、ESGに軸足を置いて活動してまいりました。この場をお借りして活動の一部をご紹介させていただきます。
まずEnvironment(環境)に関しましては、グローバル成長戦略の一翼を担うシール材料、コーティング材料の開発が終了し、実際の製品へ適用できるよう活動を進めている段階です。シール材料についてはこれまでの素材より2割程度の軽量化を実現。またコーティング材料については、ウェザーストリップとしての性能を担保、向上させる高性能なものとなっております。これらを当社の次世代ブランドとして、お客様へ提供してまいります。
加えて、当社の製造工程から出たゴム関連の廃棄材のマテリアルリサイクル技術についても、量産化に向けて開発活動を継続しています。原材料や製造時のエネルギーの使用量を削減しながら、部品重量低減による省エネ化も同時に実現できるよう挑戦していきます。
また、我々ゴム産業は熱を多く使用します。地球環境への影響を最小限に抑えるために工場内の熱を有効活用することは重要な取り組みと考え、熱伝導、輻射熱、排熱等の制御・再利用に取りかかりました。また作業時の熱吸収色の比較研究の結果をもとに、作業者の制服の色と素材を変更し暑熱対策を実施しました。
Social(社会)に関しましては、地元広島県の自然林の定期的な整備・保護活動の一助として“nishikawaみどりの森”の活動を進めているほか、海・川への環境整備に関しても取り組み始めました。
Governance(企業統治)におきましては、CSR外部評価機関の評価に参加し、客観性を持ってガバナンス体制を向上させていきます。
これらの活動によりまして、環境意識の高い欧州のメーカーからは高評価を得ており、当社製品の採用に向けて多くの検討が開始されています。今後も、社会・環境の変化に対し「弾力発想。」で社員一丸となって挑戦し続けますので、引き続き、ステークホルダーの皆様の温かいご支援を頂きたく存じます。
なお、このたび当社メキシコ子会社におきまして、棚卸在庫の過大計上により2期にわたる決算訂正を発生させ、ステークホルダーの皆様にご心配をおかけした事を心よりお詫び申し上げます。現在、メキシコ子会社はもちろん、親会社である当社および外部専門家のご協力により、レベルアップ・再発防止に注力しております。一日も早い、信頼回復を目指してまいります。
西川ゴム工業株式会社
代表取締役社長