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Top Message
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皆様こんにちは、西川ゴムの小川でございます。
当社は2024年12月1日をもちまして創立90周年を迎えることができました。
90年の歩みの中で、私たちは幾多の困難と変化を乗り越えながら、製造業の基盤を広島に築くとともに、技術力と品質を磨き上げ、国内外の多くのお客様と確かな信頼と実績を築いてまいりました。この節目を迎えられたのは、ひとえに長年にわたってご支援いただいたお客様、お取引先様、株主の皆様、地域社会、そして社員とそのご家族をはじめとする全てのステークホルダーの皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。
そして私たちは今、「100周年」に向けた新たな一歩を踏み出しています。
その一環として、当社は2024年5月に公表いたしました『2030年 グローバル中長期経営計画』に基づき、成長戦略の具体化や資本政策の強化、新たな中長期経営目標を加えた『2030年 グローバル中長期経営計画 追補版』を2025年2月10日に公表いたしました。この取り組みは、国内外の投資家の皆様から高い評価をいただき、当社株価は長年の課題であったPBR1倍割れを脱し、現在ではおおむね1倍以上で推移しています。
さらに、2025年5月には東京で初となる機関投資家向け決算説明会を開催し、株主様や投資家様との対話を一層深めることで、信頼関係の構築に努めております。
技術開発の面では、グローバルな環境課題への対応として、ESGの「E(環境)」を起点に、新ブランド「」を開発いたしました。その思いは、より環境にやさしく、電気自動車向けにさらに軽量化と静粛性を向上させることです。当社のすべての製品を発泡化し軽量化を図るとともに、表面強度を向上させる独自のコーティング技術を施すことで、原材料の使用量を抑えつつ性能を高めることに成功しました。部品別、製品別にコーティングを用意しており、お客様はこれまで以上に開発目的に適した材料や塗料から当社の製品を選ぶことができるようになります。これは何より当社の技術陣の不断の努力の結晶であり、大きな誇りとしています。
また、「S(社会)」の領域では、2024年より地元広島県内の自然林保護に着手し、当社社員による定期的な森林整備活動を精力的に行っています。また、テレビ新広島が企画する「ひろしま海の森づくりプロジェクト」に参画し、アマモや干潟の再生を推進し、広島の海の豊かさを守る活動にも取り組んでいます。
さらに「G(ガバナンス)」では、コーポレートガバナンスのさらなる強化と業務執行部門への権限委譲を推進するため、新たな経営執行体制への移行を通じ、グローバル経営に不可欠な透明性と、迅速な意思決定を目指しています。
私たちは、これからもローカルに根差しながら、グローバルに貢献できる企業として、技術革新と社会的責任を両立させ、持続可能な成長を追求してまいります。改めまして、国内外のすべてのステークホルダーの皆様に深く感謝申し上げるとともに、広島から世界へと飛躍するグローバルニッチトップ企業を目指し、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
西川ゴム工業株式会社
代表取締役社長